ボランティアでいいのか

先日、いのちの電話という電話相談の相談員が減少しているという新聞記事を読んだ。
いつかかってくるかわからない切羽詰まった電話にも対応するためには24時間体制が理想だが、相談員が足りず、時間を短縮せざるをえないという。

いのちの電話の相談員になるには、結構大変だ。
以下、「東京いのちの電話」の相談員募集ページから引用する。

いのちの電話の相談員はボランティアではありますが、いのちの電話を第一線で支えている存在です。
◉相談員になるには、所定の手続きを経て、その後約1年半の養成研修を修了し、認定を受けます。いのちの電話の活動は、電話相談の担当や研修を受けることの他、後援会活動・委員会活動・研修活動などにも積極的に参加することが望まれます。新たな研修を受けて、インターネット相談に携わっている相談員もいます。
◉相談員としての活動は、すべて無償です。

1年半の研修、無償、そして、いのちに関わるかもしれない相談を受けるかもしれないストレス。。。

私は、やりたくない。
交通費まで、自己負担。
夜中起きていて、相談を聞いて、生活が乱れて、でも無償。

相談員が減少している、そりゃそうでしょう、と思ってしまったのは、私だけか?


また最近見た、海辺で人々の安全を守るライフガードのテレビ特集。
かっこいい。
女性も活躍している。
そして最後に、皆さんはボランティアで、それぞれ職業があり、合間にライフガードをしているという説明。
素晴らしい、パチパチパチという流れ。

いや、待って。
ライフガードも、知識や体力が求められ、人命に関わるお仕事ではないのか。
それでも、無償なの?


ボランティアは、何か特別なことではなくて、もっと身近で、気軽で、誰でもやれるようなことであるべきではないかと思う。
ボランティアしたから、すごく立派な訳ではない。
自分の時間をちょっとだけ、誰かのために使う、特にSNSに書き込むほどでもない行為。

ボランティアが善意の強要にならないように。
どうしても必要なら、ちゃんとお金を払いましょ。