最後の砦を作る

体罰が原因と思われる自殺という事件が起きた。

閉鎖された空間で起きる暴力は、罪に問いにくいらしい。

家庭内のDVや虐待、職場内のセクハラ、学校内のいじめや体罰などは、
表に出にくい上、外部からも積極的には介入しにくい。
下手に介入すると、当人同士の関係は修復不可能な状態になってしまうからだ。

知らない人を殴ったら、あるいは胸などに触ったら罪に問われるのに、
知っている人にそのようなことをしても、なかなか逮捕されたりはしない。
被害者は我慢するしかないのだ。

そんなのはおかしい。
そして当事者のみでの解決や改善は難しい。

ようやく被害者が声をあげ、外部からの介入が可能になり、
加害者を罪に問うことができるようになってきた。


大津市のいじめ事件は、マスコミが大々的に取り上げてようやく、
加害者を書類送検するに至った。

体罰の事件はどうなるだろう。


例え裁判にまでなっても、
いじめも、体罰も、自殺との「因果関係」を証明するのは難しい。
そして、死んでしまった人は帰って来ない。


もっと早い段階で、助けを求められ、
積極的に外部から介入できる仕組みを作らなくては。