新聞をとらない理由

新聞の発行部数や購入世帯の割合が減少傾向のようだ。
要因は、不況や若い世代が新聞を読まないことなどいろいろあるだろうが、
私の周りでは、経済的理由ともう一つ、
販売所の対応が良くないからという理由で新聞をとらない人が多い。

あくまで身近な人に聞いただけだが、その中でも
・勧誘で嫌な気分になった
・契約期間が終わっても新聞が入っていて、その分のお金を払えと言われた
という人が複数いた。同じ経験をした方も多いのではないだろうか。

洋服を買いに行ったとしよう。店員さんに言われる。
お客様、これ買ってよ?え!なんで買わないの。
サービスしておくから。洗剤とビール券どっちがいい?
この時点でお店を出たいが、洋服を一枚買うことにする。
ところがお会計で、買うつもりのない服も勝手に袋に入れて、
その分も払えと請求される。

どうだろうか。
こんなお店にまた行こうと思うだろうか。
というより、まずいお店に来てしまったと思って、逃げるかな。

新聞の販売で行われているのはこういうことなのだ。

ちなみに私も新聞をとっていない。
私の場合は契約時に必ず、チラシを入れないで欲しいと言うのだが、
初日からチラシなしだったことが、これまで一度もない。一度もだ。
販売所に電話を入れ、チラシ入れないでって言ったじゃん、と言う。毎回だ。
それでもチラシは入る。なぜだ?
チラシ抜きで新聞を配達するのはそんなに難しいのか?!と悩んでしまう。

記事など内容の充実を図り、いかに紙面を読み易くしても、
直接、購読者と関わる人の対応が悪くては、
よほど売るものに魅力がない限り、買ってはもらえない。

今は、新聞はとるもの、読むもの、と思い込んでいる世代が
何も考えず、大して読みもしないのに購入しているだけだ。
新聞社にも危機感はあるのだろうが、
顧客サービスという商売の基本的な部分を
なぜ改善しようとしないのか不思議でならない。