キラーパルスのはなし

東日本大震災からもう一年が過ぎた。

東日本大震災では津波の被害が大きく、家屋の倒壊による死者は少なかった。
阪神淡路大震災の時に比べると、だいぶ違う。
どうしてだろうと思って調べてみた。

東日本大震災では、死因の90%以上が水死、窒息・圧死が5%、焼死が1%。
これに対し阪神淡路大震災では、窒息・圧死が75%以上で、焼死は10%だった。

この違いに大きく関わっているのは、その名も恐ろしい「キラーパルス」らしい。

キラーパルスというのは、周期が1〜2秒の地震動のことで、
家屋が最も揺れやすく、大きな被害を与えるという。

東日本大震災では、このキラーパルスが阪神淡路大震災の半分以下だったため、
地震の大きさの割に、倒壊した建物は少なかったそうだ。

東日本大震災に耐えたからといって、
そうか我が家は耐震性に問題ないんだな…、と思ってはいけないのだ。

私は専門家ではないけれど、ネットにこれだけの情報が載っていた。
しかし、テレビでキラーパルスに触れたものを見たことがない。
こんなにインパクトのある言葉があって、マスコミが飛びつきそうな話題なのに。

私は専門家ではないので、理解し間違えていることがあると思う。
キラーパルスという言葉も、もっと厳密な定義があるという。

だが、私も耐震補強しなくて大丈夫と安心していた一人として、
この事実をもっと広めたいと思った。
せっかく調べたしね。