育児のアウトソーシングのススメ

子育てというのは大変だ。
私には子供が一人いるが、これまで多くの人の助けを借りてきた。

子供が1歳になるまでは自分で子育てをしていたが、
その後は保育園に預けて、働きに出た。
だからトイレトレーニングなどは保育園にお任せで、私は何もしなかった。

自分の子供が嫌いという訳ではもちろんない。
妊娠、出産、子育てはとても楽しく幸せで、子供は愛おしい。
しかし、子供と二人きりで家にずっといるというのが
どうしても耐えられなかったのだ。

大家族で住んでいた時代は、子育てに携わる人が
母親以外にもたくさんいたはずだ。
祖父母や兄弟が、育児の役割を担っていたに違いない。
母親には、話し相手や助言者がいて、息抜きの時間もあったに違いない。

核家族が大部分となった今、育児は主に母親一人の役目となった。
父親が忙しければ、尚更その負担が増す。
イクメンの出現はうれしいことだが、まだまだ少数派だ。

子供は3歳までは母親が育てるべきだなどと主張する人が
未だにいるが、そういうことを言うのは止めてもらいたい。
どれだけ母親を追い詰める言葉だろう。

子育てには向き不向きがあると思う。環境の違いも大きい。
子どもが好きか、親のサポートが受けられるか、
子育て仲間がいるか、経済的に余裕があるか、
人によって、子育ての状況は違う。
それを一緒くたに、こうすべきだなどと言ってはいけない

可能ならば、自分で育てればいい。
しかし、そうでないなら、専門家にお任せすればいい。

食事作りも、洗濯も、掃除も、代行業があるではないか。
子育ても、どんどん人の手を借りよう。
そして、育児に追い詰められて、自分の子どもを傷つけてしまう親が
なくなることを望む。