原発安全キャンペーン中

イタリアの国民投票では、原発凍結賛成票が95%という結果だった。
日本で同様に国民投票ができたとして、果たしてどのような結果になるのだろう。

最近の朝日新聞の全国世論調査では「原子力発電を段階的に減らして将来は止める」
に74%が賛成したという。しかし、実際に国民投票ということになったとしたら、
このような結果にはならないのではないだろうか。
きっと原発がないと困る勢力が、原発は必要だと各メディアで訴え始め、
多くの人がその意見に染まっていくような気がする。

少し前のことになるが、6月13日のめざましテレビで、東京都内で子供たちが
放射線量を測定し1.9μSv/hという値が出たが、まったく問題ないですという
解説だったそうだ。
子供に測定させるというのも問題だが、1.9μSv/hという値は大いに問題ありだろう。
それを問題ありませんというのは、一体どういうことなのだ。
ただの無知か、それとも意図あってのことか。

いろいろ調べていたら、元東京電力社長の南直哉という方が現在フジテレビの
監査役なのだと知った。
東電を原発トラブル隠し事件で引責辞任したというおまけつき。

フジテレビ主催の今年の地球環境大賞を東電が受賞し、辞退したというニュースも、
やっちゃったねフジテレビという程度の話なのか、深いご縁があってのことなのか。

マスコミは、多くの情報の中から、取捨選択して伝達する。
何を選ぶかによって、受け手がもつ印象はだいぶ変わってくる。
ある程度の操作をすることは、可能だ。

はたして東電は、ご縁の深いマスコミを通じて、
原発は安全、原発は必要というイメージを広めるキャンペーン中なのだろうか。