コウモリ上等

イソップ童話のコウモリの話はご存知だろう。
獣には、毛皮と牙があるから自分は獣だと言い、
鳥には、羽があるから自分は鳥だと言い、
最後はどちらからも仲間はずれにされてしまうという話だ。

私は何故か、二つのグループに所属するという状態が多い。
一つのところにどっぷり浸かるのが、好きではないのだ。
常に保険をかけている卑怯な奴という意味では、コウモリそのものだ。

この二つのグループ同士が仲が良くないというのも、よくあることだ。
対立とまではいかなくても、もう一方のグループの人の愚痴を聞くことになる。

そして、知らないことによる誤解から、嫌いになることが多いと実感している。

だから私は、よく知らないうちに好き嫌いの判断を下さないことにしている。
ある人が何となく気に入らないなあと思っても、保留にしておく。
そうすると、後からその人のそれまで見えなかった一面を知り、
何だか嫌いじゃないかも、と思うことがある。

この判断保留、ぜひオススメします。
何しろ人を嫌うのは疲れることです。
人を嫌いになるのとか面倒くさっ、という人、ぜひやってみてください。